CFO column

CFOコラム

数値の話⑤ 発生主義と現金主義

発生主義
取引が行われたタイミングで処理

現金主義
お金が動いたタイミングで処理

決算時に発生主義として、月次は現金主義というパターンや
売上や仕入といった主要なところは発生主義で、請求書が届くのが遅い内容で毎月ほとんど変わらない費用はお金が出たタイミングで簡便的に処理しているというパターンもあると思います。

取引とお金が動くタイミングが一緒(店頭で物を売って現金で貰った)で仕入も現金買ってくるという状態であれば、発生主義も現金主義も同じです。
ほとんどのケースで取引とお金が動くタイミングが異なるので、発生主義で数値は確認した方が良いですね。
現金主義だと、入金時期と支払時期がズレるケースも多く在庫の考え方もおかしくなってきてしまい正しく数値が出てこなかったりするので、判断が行い難いです。

個人で動いているケースであれば、通帳の動きが頭に入っていることが多いのと、ほぼ全容を把握出来るので細かく見なくても判断はしていけますが、従業員の人数が増えたり事業が増えていくと、把握出来なくなっていくので気をつけていきましょう。

時間ロスはあるので、月次で100%の発生主義にならなくても良いですが、お金の動きは資金繰りでみて貸借対照表と損益計算書は発生ベースでみていきましょう。

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