CFO column

CFOコラム

数値の話⑮ 節税の功罪

とにかく節税したい。
そういった話はよく聞きます。

節税の方法はWEBでもよく書かれていますし、本にも書いてあると思います。

節税自体は良いと思いますが、キャッシュを増やすという観点もそこには入れておいて欲しいと思っています。

納税するぐらいなら、、、という話もありますが、必要以上に節税を行っていると意外と資金が残っていないケースも多く、業績が悪くなった際に厳しくなるケースもあります。
資産性のあるものである程度いつでも資金化出来るものであれば良いのですが、なかなか資金化出来ないようなものだと厳しいですね。

個人的には過度な節税を行うことはお勧めしていないので、税金が発生するということにとらわれすぎず、どう経営していくかを中心に、節税方法を見極めて欲しいと思います。
必要なことを行った結果が節税になるということがベストなので、まずはそこから考えていきましょう。決算時にどれだけ利益が出る予定なのかを事前に予測して、必要な対策を先に済ませてしまいましょう。

節税しすぎると納税額も減りますが、キャッシュも減る
納税した方がキャッシュが残る

利益が少ないと貸借対照表の利益剰余金が増えない

という面もありますので、どのようにしていくのがベストかは自社の状況によって考えていきましょう。

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