パーパスとは?定義から策定のポイント、取り組むメリットまで分かりやすくご紹介 - 管理のミカタ
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パーパスとは?定義から策定のポイント、取り組むメリットまで分かりやすくご紹介

clueCFO

※本記事にはプロモーションが含まれていることがございます。

こんにちは!

パーパスってよく聞くけど、ビジネスでの用途が分からない、ビジョンやミッションとの違いが分からないなんてことありませんか?

そこで今回は、パーパスの使われ方や注目される背景、メリットなどを具体例を交えてご紹介します。

これで取引先との会話で、知ったかぶりする必要もなくなりますし、自分の業務の意味が理解できて、仕事が楽しくなるかもしれませんので、ぜひ最後まで御覧ください。

パーパスとは?

パーパスとは、企業や組織が存在する意義や目的を示す言葉です。

つまり、「この会社は何のためにあるのか」を表しています。パーパスが明確であれば、従業員も「なぜこの業務をしているのか」と行動の指針にもなり、モチベーションの維持向上にも繋がります。

ゴールのないマラソンをしたいと思う人はいないですよね。

パーパスを使った言葉

パーパスブランディングとは?

パーパスブランディングとは、企業が持つパーパスをもとに、ブランド戦略を展開することを指します。

企業の価値観や理念を顧客に伝えることで、顧客との信頼関係を築くことができます。

例)

IKEAのパーパス:より多くの人々に、より良い暮らしを提供する

ブランディング戦略:機能的でデザイン性の高い家具やインテリアを手頃な価格で提供することで、良い暮らしを身近に感じられるようにしています。

また、持続可能な素材の使用や環境に配慮した製品を展開することで、パーパスを具現化しています。

パーパス経営とは?

パーパス経営とは、経営戦略や組織運営の基盤として、パーパスを活用することです。パーパス経営を行うことで、組織の一体感や結束力が高まり、長期的な成功につながると言われています。

例)

Google:世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスしやすくする」

活用事例:検索エンジンの開発を通じて、世界中の情報に瞬時にアクセスできるようにしています。

また、GoogleマップやGoogle翻訳などのサービスを提供し、人々の日常生活をサポートすることで、パーパス経営を実践しています。

ビジョン・ミッション・バリューの違い

ビジョンとの違い

ビジョンは、企業が目指す「未来の姿」を示す言葉です。

つまり「企業の方向性」ともいえます。一方、パーパスは企業が「存在する理由や目的」を表現しています。両者は関連性がありますが、異なる概念です。

ミッションとの違い

ミッションとは、企業が達成すべき具体的な目標や、そのために行うべき事業活動を示します。

つまり「何を行うべきなのか」を示したものです。

バリューとの違い

バリューは、企業が大切にする「価値観や原則」を示す言葉です。

「HOW」つまり、「どのように実現するか」を示したものになります。

なぜパーパスが注目されているのか?

近年、消費者や従業員は企業の価値観や社会貢献に対して関心が高まっています。

SDGsもその例の一つと言えます。

つまりパーパスが明確な企業は、消費者(顧客)や従業員からの信頼を得やすく、ブランド力の向上や組織力の強化につながります。

では、なぜその強化が必要なのか。

それは、1980年代初期以降に生まれた「ミレニアル世代」は仕事に「自分の強みを活かせるか」「社会的に意義があるのか」「やりがい」を求める傾向にあり、今後の採用や事業拡大において、企業の将来に欠かせないものになっているからです。

パーパスを決める目的とメリット、効果とは

パーパスを決める目的は、企業や組織の方向性を明確にし、従業員の意識統一やモチベーション向上を図ることです。

パーパスが明確であれば、戦略立案や意思決定がスムーズになり、組織の一体感が高まります。

また、顧客に対しても企業の価値観を伝えることができ、信頼関係を築くことができます。

パーパス策定時のポイント

パーパスが取り上げられる際に、よく問題として上がるのがいわゆる「言ってることとやってることが違う」、つまり言動不一致の状態です。

専門用語で「グリーンウォッシュ(パーパスウォッシュ)」と呼ばれています。

これを防ぐためには下記のポイントを押さえてパーパスを策定しましょう。

  1. 本質的な価値を見つける:自分たちの会社が何を大切にしているのか、どんな価値を提供したいのかをしっかり考えましょう。
  2. みんなの意見を聞く:社員やお客さんの意見を取り入れて、皆が納得できるパーパスを作りましょう。
  3. 実現可能な目標を立てる:夢物語ではなく、実際にできることを目標にしましょう。
  4. 矛盾をなくす:会社の他の目標(ビジョンやミッション)と一緒に考えて、矛盾しないようにしましょう。
  5. 社会的意義を持たせる:社会や環境に良いことをするようなパーパスを考えましょう。
  6. わかりやすく伝える:分かりやすい言葉でパーパスを説明し、みんなに伝わるようにしましょう。
  7. 時々見直す:時代が変わったら、パーパスも見直して、いつでも適切な目標が立てられるようにしましょう。

ビジネスシーンでよく使われる用途

パーパスは、以下のようなビジネスシーンで活用されます。ぜひ業務で出たら思い出してくださいね。

1、経営戦略の策定:パーパスを基に、企業の将来像や戦略を明確にすることができます。

2、ブランディング活動:パーパスを通じて、顧客に企業の価値観を伝えることができます。

3、採用活動:パーパスをアピールすることで、志向性の合った人材を集めることができます。

4、社内コミュニケーション:パーパスを共有することで、従業員の一体感やモチベーションを向上させることができます。

パーパス経営の他社事例を3つご紹介

1、グーグル:「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスしやすくすること」をパーパスとして掲げています。

これにより、情報技術の革新を追求し続ける企業文化が生まれています。

2、スターバックス:「人々の心を満たし、一杯のコーヒーで幸せを届ける」ことをパーパスとしています。

このパーパスにより、高品質なコーヒーと共に、温かい雰囲気とサービスでお客様を迎え入れるカフェを展開しています。

3、パタゴニア:「地球に対する負荷を最小限に抑え、環境保護に貢献する製品を提供する」ことをパーパスとして掲げています。

このため、サステナブルな素材を使用し、環境活動にも積極的に取り組んでいます。

因みに、あなたの気になる企業のパーパスはなんですか?ぜひ調べてみてください。

【まとめ】

Architecture buildings cityscape in Tokyo skyline at Japan

いかがでしたでしょうか?

以上が、パーパスに関する基本的な知識や具体的な手順、ビジネスシーンでの使い方、事例についての解説になります。

パーパスを明確にすることで、企業や組織の目標や方向性が明確になり、従業員のモチベーション向上や顧客との信頼関係構築に役立ちます。

ぜひ、この記事を参考にして、あなたの組織に適したパーパスを見つけ、活用してみてください。

バックオフィスの効率化メディア編集部
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