【2024年】PBX徹底比較5選|おすすめ・メリット・機能解説
こんにちは。
バックオフィスの効率化編集部です。
今回は、ビジネスにおける通信インフラの一環として、PBX(Private Branch Exchange)に焦点を当ててご紹介いたします。
ビジネスの成長にともない、効率的で信頼性の高い通信手段が求められる中で、PBXの選定は重要な課題です。この記事では、PBXに関する基本的な情報から、おすすめのクラウドPBXサービスの比較まで、幅広く解説いたします。
多くの企業が直面する課題の一つに、効率的なコミュニケーション環境の構築が挙げられます。特にリモートワークや拠点の増加により、効率的な通信手段がますます求められている状況です。
この記事を読むことで、クラウドPBXの概念やメリット、選び方、比較ポイントを理解できます。ぜひ最後まで読んで、クラウドPBX導入の参考にしてくださいね。
クラウドPBXとは?
クラウドPBX(Private Branch Exchange)は、ビジネスや組織内での通話を管理するためのシステムです。会社で電話をかけたり受けたりする際の中心的な仕組みと捉えてください。
電話交換機とも言われており、複数の回線を集約して内線同士の接続や外線と内線の接続を管理する装置のことを指しています。
従来のPBXは、会社内での通信を制御するための装置でした。物理的な主装置を社内に設置し、その主装置と有線で接続された電話機しか利用できなかったため、電話利用はオフィス内に限られていました。
しかし、クラウドPBXではその仕組みをオンライン上に構築し、インターネットを通じて通話やコミュニケーションを行うことができるようになりました。この仕組みによって、場所やデバイスに関係なく、スムーズで効率的なコミュニケーションが可能となります。
主にできることとしては、次の通りです。
- 会社の電話をPCやスマホで受信/発信できる
- 登録端末間であれば内線扱いで通話できる(電話料金が発生しない)
- 登録端末間であれば外線を転送できる
例えば、クラウドPBXを導入した会社では、社内の従業員が異なる拠点にいる場合でも、オンライン上で電話をかけたり、ビデオ通話を行ったりできます。これによって、リモートワークや分散したチームでも円滑なコミュニケーションが実現できるのです。
クラウドPBXの導入目的と選び方
クラウドPBXを導入する場合の目的と推奨する選び方は次の通りです。
- コスト削減になるのか
- 働き方の柔軟性は向上するのか
- セキュリティは担保されているか
コスト削減
従来の電話交換機を保有・運用するには、設備投資やメンテナンスにかかる費用が高額でした。
一方、クラウドPBXはクラウド上で提供されるため、導入時の初期費用や設備の保守費用を削減できます。また、通話料やライセンス料も従量課金や固定料金プランなどが用意されていることが多く、コスト管理がしやすいと言えます。
オプションの有無により月額コストが変動しますので、自社に合った最低限のオプションを選択することでコストを抑えながら運用することができます。
また、企業の運用方針にもよりますが、クラウドPBXはスマホにアプリをインストールするだけで利用でき、社用携帯を用意せずとも私用スマホにインストールして使用できるため、社用携帯を用意するコストを削減できる場合もあります。
柔軟性の向上
クラウドPBXはインターネットを通じて通信を行うため、場所に縛られずに通話やコミュニケーションができます。
従業員はインターネットに接続できる環境にいれば、通話を行うことが可能なため、リモートワークや分散した拠点間のコミュニケーションに適していると言えます。これにより働き方改革やビジネスの拡大に対応しやすくなります。
また、電話の取次や自動音声による振り分けも行えるため業務の効率化にも繋がっていきます。
セキュリティ強化
クラウドPBXサービスはセキュリティ対策に力を入れていることが多く、通話内容やデータの保護が行われます。会社や組織の機密情報を守るためのセキュリティ強化にも一役買います。
クラウドPBXの比較のポイント
クラウドPBXを導入する際に失敗しないためには、下記のポイントで比較を進めると良いでしょう。
- 機能の比較
- コストの比較
- サポートサービスの比較
- 通話品質の比較
- 導入できる規模の比較
機能の比較
各クラウドPBXサービスの提供する機能を比較しましょう。保留・転送・留守番電話機能・内線機能といった通話機能だけでなく、チャット、ビデオ通話の機能を提供しているサービスもありますので、自社で活用したい機能から逆算して検討すると良いでしょう。
料金プラン
各サービスの料金プランを比較して、自社の予算に合ったプランを選びましょう。従量課金なのか、固定料金プランなのか、料金体系を理解しておくことが重要です。
通話品質と信頼性
クラウドPBXの通話品質や通信の安定性を確認します。通信が途切れたり、音質が低下したり、転送がうまくいかなかったり、業務に対して影響を与えることなくスムーズな通話ができるかどうかを重要視しましょう。
カスタマーサポート
障害やトラブルが発生した際に適切なサポートが受けられるかも確認しておくと良いです。24時間対応や専門スタッフの存在など、信頼性のあるカスタマーサポートが提供されているかどうかを確認しましょう。
カスタマーセンターの対応の評判については、口コミサイトに掲載されていることもあるため事前に目を通しておくことを推奨します。
導入できる規模の比較
サービスを比較する上で、サービス提供側が想定している企業規模と自社の規模がマッチしているか確認しておきましょう。
クラウドPBXはサービスによって対応している企業規模が異なってきます。
小規模向けのサービスから大規模向けのサービスまで存在しており、自社よりも規模が小さいサービスを選定することで利用できない社員が出てきたり、自社にとっては必要以上な機能を有したサービスを契約してコストが上がってしまう場合もあるので導入規模も確認しておくことが大事です。
おすすめのクラウドPBX比較5選
Arcstar Smart PBX(NTTコミュニケーションズ株式会社)
- 設備や設置スペースが不要になるので、煩雑な配線も無くなりオフィススペースを有効活用
- IP-Phone、PC(ソフトフォン)、スマートフォンなどデバイスフリーで内線通話を利用でき、どこでも無料で内線通話が利用可能
- 転送設定や代表グループなどの設定変更はWebから簡単に実施可能
人事異動やオフィスのレイアウト変更時の設定変更も、工事業者などの手配が不要になり保守や管理業務を効率化できる
初期費用:10,000円〜
月額費用:5,000円+500円/ID〜
ひかりクラウドPBX(NTT東日本)
- スマートフォンで内線通話が可能。外線通話にかかる料金を軽減!
- 工事手配が不要で保守・運用の手間も費用も軽減!主装置が不要になるのでビジネスフォンの更改も不要に!オフィスのレイアウト変更時等の設定変更も、パソコンを使ってらくらく設定
- いきなりクラウド化することに抵抗があるお客さまも既存のPBXやビジネスフォンと併用ができるため、段階的な移行が可能
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Comdesk Flat(株式会社Widsley)
- これまでのビジネスフォンの使用感を変えることなく導入できる
タブレット端末でも全ての機能が使用可能でデバイスごとの制限は一切なし - 電話を別の誰かに取り継ぎたい場合、日本型のボタン電話運用が可能です。保留番号を選んで保留をし、「〇〇商事の〇〇様からお電話です。3番お願いします。」という普段の運用が可能
- 独自のプロコトルを採用することで、通常の電話に劣らない音質で安定した通話を実現
要問い合わせ
MOT/TEL(モッテル)(株式会社バルテック)
- 今お使いの番号をそのまま利用可能
03や06と言った市外局番の新規取得も可能 - 東北、関東、東海、北陸、中国・四国、九州へそれぞれ専用データセンターを設置することで安定した通話をご提供
- ご利用中のサポートも自社で行っているため迅速な対応が可能
初期費用:29,800円〜
月額費用:4,980円〜
※複数プランから選べるようになっています。
SmartCloud Phone(NTTコムウェア株式会社)
- マルチキャリア対応でどんなスマートフォンでも使える
- どんなに社員数が多くても利用できるクラウドPBX
実際に数千~数万内線規模が必要なお客様のご利用実績もあり - NTTグループだから実現できる高い通話品質
要問い合わせ
まとめ
今回の記事では、クラウドPBXの比較ポイントやおすすめサービスを紹介しました。
サービスによって料金体系が異なっていたり、適している企業規模の異なりもあります。機能以外にも選定ポイントがたくさんあり、検討の難易度が高く感じるかも知れませんが、本記事を参考にしていただき、貴社の最適なサービス導入のお役に立てれば嬉しく思います。