経理未経験者必見!!経理職の目指し方・業務内容を一挙解説
経理未経験でも転職できる理由
経理は未経験でも転職可能?その3つの理由
「実務経験がないと、経理への転職は無理なのでは?」と不安に思うかもしれませんが、結論から言うと、経理は未経験からでも十分に転職が可能な職種です。その背景には、現在の採用市場における以下の3つの明確な理由があります。
- 慢性的な人手不足と採用戦略の変化
経理は企業の根幹を支える専門職ですが、少子高齢化の影響もあり、多くの企業で若手・中堅の人材不足が深刻化しています。そのため、経験者採用に固執せず、ポテンシャルのある未経験者を採用し、自社で一人前の経理担当者へと育成するという方針に切り替える企業が年々増えています。 - 会計ソフトの普及による業務の標準化
かつては手作業や複雑な操作が必要だった経理業務も、近年はクラウド会計ソフト(マネーフォワード クラウド、freee会計など)の普及により、多くが自動化・効率化されています。これにより、未経験者でもシステムの操作方法を覚えれば、短期間で基本的な業務をこなせる環境が整っています。 - 充実したOJT・研修制度
未経験者採用を前提としている企業では、入社後の研修プログラムや、先輩社員がマンツーマンで指導するOJT(On-the-Job Training)制度が整備されているケースがほとんどです。分からないことをすぐに質問できる環境で、実務を通じて段階的にスキルを身につけられるため、安心してキャリアをスタートできます。
これらの理由から、経理職への転職は、経験の有無よりも「これから学びたい」という意欲やポテンシャルが重視される傾向にあります。未経験であることに臆せず、ぜひ挑戦してみてください。
過去の転職成功事例を紹介
未経験から経理職への転職を成功させた事例を紹介します。例えば、日商簿記2級を取得した未経験者が、上場企業の経理スタッフとして採用されるケースがあります。
| 事例 | 結果 |
|---|---|
| 接客業から転職 | 売上管理経験を活かし、未経験から経理職に採用 |
| 一般事務から転職 | Excelスキルをアピールし、即戦力として評価 |
このような事例は、スキルをアピールすることで未経験者でも活躍できる可能性を示しています。
安心できる求人の特徴
未経験者歓迎の求人にはいくつかの特徴があります。以下のポイントを押さえて求人を選びましょう。
- 教育体制が充実している
- 「未経験歓迎」や「研修あり」と明記されている
- 日次業務からスタートできる
これらの特徴を持つ求人では、入社後のサポートが手厚く、未経験者でもスムーズに業務に慣れることができます。
経理未経験者に必要なスキルと仕事内容
経理の仕事の流れ:年間・月間の業務サイクル
経理の仕事は、毎日同じ作業の繰り返しというイメージがあるかもしれませんが、実際には「日次」「月次」「年次」という大きなサイクルで動いています。この仕事の年間スケジュールを理解することで、入社後に自分がどのような業務に携わっていくのかを具体的にイメージできます。
- 日次業務(毎日)
日々の会社の経済活動を記録する、最も基本的な業務です。- 現金・預金の入出金管理
- 売上・仕入の伝票起票と会計ソフトへの入力
- 経費精算の処理
- 月次業務(毎月)
月末から月初にかけて行われる、その月の業績を確定させるための重要な業務です。- 月次決算(その月の損益を確定させる)
- 売掛金・買掛金の残高確認と管理
- 従業員の給与計算、社会保険料の計算
- 請求書の発行、支払処理
- 経営層への月次報告書の作成
- 四半期業務(3ヶ月ごと)
上場企業などで必要となる業務です。- 四半期決算、決算短信の作成
- 税金(法人税の中間納付など)の計算・申告準備
- 年次業務(年に1回)
1年間の会社の経営成績を総まとめする、経理にとって最大のイベントです。- 年次決算(決算書の作成)
- 税務申告(法人税、消費税など)と納税
- 監査法人対応(上場企業や大企業の場合)
- 来年度の予算策定のサポート
- 年末調整
【特に重要なのは月次決算】
このサイクルの中で特に重要なのが「月次決算」です。月次決算を正確かつ迅速に行うことで、経営陣は会社の最新の健康状態を把握し、タイムリーな経営判断を下すことができます。未経験者は、まず日次業務を完璧にこなし、この月次決算業務をスムーズに進めるためのサポートができるようになることが、最初の大きな目標となります。
経理と財務の違いをわかりやすく解説
経理と財務は似ているようで、実際には異なる役割を持っています。以下の表で、その違いを分かりやすく整理しました。
| 経理 | 財務 |
|---|---|
| 日々の取引を記録・管理する | 資金計画を立て、運用する |
| 過去の数字を扱う | 未来の数字を計画する |
| 例:仕訳、試算表作成、決算対応 | 例:資金調達、投資計画、キャッシュフロー管理 |
経理は未経験者でも始めやすい職種ですが、財務スキルを磨くことでキャリアの幅を広げることも可能です。
未経験者が勉強するべきPCスキルと求められる強み
経理未経験者が身につけるべきスキルとして、PC操作能力が挙げられます。特に以下のスキルが求められます。
- Excelの基本操作(SUM関数、VLOOKUP関数、ピボットテーブル作成など)
- 会計ソフトの基本操作(弥生会計、freeeなど)
- タイピングスキル(正確かつ迅速な入力が求められる)
これらのスキルは日常業務で頻繁に活用されるため、未経験者でも短期間で習得可能です。
経理職に求められる人物像
経理に向いていると言われる人物像 は、下記の特徴があります。
- – 慎重に根気強く事務処理ができる人
- – 責任感があり、コミュニケーション力がある人
- – 几帳面で丁寧な仕事ができる人
求人情報の「求める人物像」の欄に記載があることも多いので要チェックです!
経理に求められるコミュニケーション能力
経理の仕事は、しばしば「黙々と数字と向き合う」というイメージを持たれがちですが、実際には社内外の様々な関係者との円滑な連携が不可欠です。経理業務を正確かつスムーズに進めるためには、高いコミュニケーション能力が重要な強みとなります。
| コミュニケーション対象 | 具体的な連携内容・場面 | 求められる能力 |
|---|---|---|
| 社内(他部署) | 営業部門: 売上計上、経費精算の内容確認、顧客情報に関する照合 | 正確なヒアリング能力、状況に応じた分かりやすい説明、調整力 |
| 購買部門: 仕入れに関する請求書内容の確認、支払い条件の交渉 | 事実確認、交渉力、問題解決能力 | |
| 人事部門: 給与計算、社会保険、従業員の入退社手続き関連情報の連携 | 機密情報の適切な取り扱い、正確な情報共有、質問への的確な回答 | |
| 社外 | 税務署: 税務調査時の資料提示、質問対応 | 論理的な説明、根拠の明確化、誠実な姿勢 |
| 監査法人(公認会計士): 会計監査時の財務状況説明、帳簿内容の照合 | 専門知識に基づいた説明、資料の正確な準備、質問への迅速な回答 | |
| 金融機関: 資金調達、融資交渉、口座開設手続き | 信用性のある情報提供、交渉力、良好な関係構築 |
このように、経理は様々な部署や外部機関と連携し、不明点や疑問点があった際には、正確な情報を引き出すためのヒアリング能力や、相手に分かりやすく説明する能力が求められます。これらのコミュニケーションを通じて、経理業務は円滑に進行し、会社の健全な運営を支える重要な役割を果たします。
経理未経験者向けの資格と学習法
おすすめの資格 日商簿記2級
日商簿記2級は、経理未経験者にとって最もおすすめの資格です。この資格を取得することで、経理の基本スキルを証明でき、転職活動で大きなアピールポイントとなります。
この資格では、仕訳処理や試算表作成といった実務で役立つ知識が学べます。また、試験勉強を通じて業務の基礎が身につくため、採用担当者からも高く評価されます。
経理未経験者が勉強するべき資格ランキング
経理未経験者が取得を検討すべき資格をランキング形式で紹介します。これらの資格は、実務スキルの向上や転職活動の成功に役立ちます。
| 順位 | 資格名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 日商簿記2級 | 経理の基礎を網羅し、転職市場で高い評価を得られる |
| 2位 | MOS(Microsoft Office Specialist) | Excelスキルを証明し、データ管理業務に役立つ |
| 3位 | FASS検定 | 経理業務に特化した理解度を測定する試験 |
未経験者はこれらの資格を組み合わせて取得することで、採用担当者に即戦力としての魅力を伝えることができます。
資格取得と実務スキルを身につける勉強法
資格取得と実務スキルを効率的に身につけるための勉強法を以下にまとめました。
- 学習スケジュールを立てる:試験日から逆算して計画を作成
- 教材を選ぶ:公式テキストや問題集を活用
- 過去問を解く:試験形式に慣れるために重要
- 実務練習を行う:シミュレーション問題で現場感覚を養う
また、資格取得後は、派遣社員やアルバイトで実務経験を積むと良いでしょう。これにより、学んだ知識を実務に活かせるスキルへと昇華させられます。
経理未経験者が転職に成功するための秘訣
経理のキャリアパス:未経験からプロフェッショナルへの道
「未経験から始めて、本当に経理のプロになれるの?」そんな疑問を持つ方のために、一般的な経理職のキャリアパスを4つのステップでご紹介します。着実に経験を積むことで、誰でも専門性を高め、キャリアアップしていくことが可能です。
STEP1:経理アシスタント(入社~1年目)
まずは、経理の基礎となる日次業務をマスターする期間です。会社の「お金の流れ」を肌で感じることができる非常に重要なプロセスで、先輩のOJTのもと、以下の業務から担当することが一般的です。
- 伝票の整理・ファイリング:
取引先から届いた請求書や領収書などを日付や勘定科目ごとに整理し、誰が見ても分かるようにファイリングします。 - 会計ソフトへのデータ入力:
整理した伝票の内容を、会計ソフト(勘定奉行、弥生会計など)に「仕訳」として入力していく作業です。 - 経費精算のチェック:
社員が提出した交通費や出張費などの経費精算書の内容と領収書を確認し、処理します。 - 売掛金・買掛金の管理補助:
得意先への入金予定や、仕入先への支払予定を一覧表で管理し、期日通りに処理が行われているかを確認します。 - 預金管理・残高照合:
銀行口座の入出金記録と、会計ソフトのデータを照合し、差異がないかを確認します。
STEP2:経理担当者(2~3年目)
日次業務に加え、月単位のサイクルで動く業務を任されるようになります。会社の「お金の流れ」の全体像が見え始める、面白い時期です。
- 月次決算の補助業務
- 売掛金・買掛金の管理を単独で担当
- 簡単な財務諸表の作成補助
- この段階で、日商簿記2級レベルの知識が実務と結びつきます。
STEP3:経理リーダー(4~6年目)
一担当者から、チームをまとめる立場へ。より高度な決算業務や、他部署・社外との連携も増えてきます。
- 月次・四半期決算の主担当
- 後輩社員の指導・業務の割り振り
- 税理士や監査法人との連携
- 予算管理や簡単な経営分析にも関与
STEP4:経理マネージャー/スペシャリスト(7年目以降)
経理部門の責任者、または高度な専門知識を持つスペシャリストとして、経営の中枢を担います。
- 年次決算の統括、開示資料の作成
- 経理部門全体のマネジメント、業務改善
- 経営層への財務状況の報告と戦略提言
- 資金調達やM&Aなど財務戦略の立案・実行
このように、未経験からスタートしても、一つ一つの業務を丁寧に行い、知識を積み重ねていくことで、着実に経理のプロフェッショナルとしてのキャリアを築いていくことができます。
経理未経験者向け履歴書・職務経歴書の書き方
履歴書・職務経歴書は、未経験者が転職活動で自分をアピールするための重要なツールです。以下のポイントを押さえて記入しましょう。
- 職務経歴書には過去の業務で培った経験を具体的に記載
- 履歴書の自己PR欄には正確性や向上心を強調
- 取得資格や勉強中の内容も含めて、経理への意欲を示す
| 記入項目 | 具体例 |
|---|---|
| 自己PR | 「未経験ですが、日商簿記2級を取得し、経理知識を学びました。」 |
| 職務経験 | 「接客業務で売上管理を担当し、正確な数値管理を行いました。」 |
| スキル | 「Excelで関数を用いたデータ集計を行った経験があります。」 |
採用担当者が知りたいのは、転職後に役立つスキルと熱意です。具体的かつポジティブにアピールすることを意識しましょう。
志望動機の書き方と3つの例文
志望動機は、採用担当者に「なぜ未経験から経理になりたいのか」「なぜこの会社なのか」というあなたの熱意を伝える最も重要な項目です。以下の3つのポイントを盛り込み、説得力のあるストーリーを組み立てましょう。
- なぜ経理職を選んだのか(きっかけや動機)
- これまでの経験や自分の強みをどう活かせるか(ポテンシャルの証明)
- 入社後にどう貢献・成長したいか(将来性のアピール)
以下、前職の経験別に3つの具体的な志望動機例文をご紹介します。ご自身の経験に近いものを参考に、オリジナルの志望動機を作成してみてください。
【例文1】営業事務経験から「数字への強み」をアピールするパターン
【例文2】一般事務経験から「丁寧さ・正確性」をアピールするパターン
【例文3】異業種(販売職など)から「学習意欲」をアピールするパターン
未経験歓迎の求人を見つける方法
未経験歓迎の求人を探すには、次の方法を活用すると効果的です。
- 転職エージェントを利用する:未経験者向け求人を多く扱うサービスを選ぶ
- 企業公式サイトをチェックする:中小企業には未経験歓迎の求人が多い
- 転職フェアやセミナーに参加する:採用担当者と直接話せるチャンス
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 転職サイト | dodaやリクナビNEXTで「未経験歓迎」で検索 |
| エージェント利用 | MS-Japan、第二新卒エージェントneoなどがサポート |
| 直接応募 | 企業の公式サイトで募集要項を確認し応募 |
未経験歓迎の求人では、特に教育体制やサポートが充実した企業を選ぶことが成功の鍵となります。
未経験者が採用されやすい企業・業界の5つの特徴
やみくもに応募するのではなく、「未経験者を積極的に採用している企業」にターゲットを絞ることで、転職活動の効率と成功率を大きく高めることができます。以下に挙げる5つの特徴を持つ企業・業界を中心に求人を探してみましょう。
- 成長中のベンチャー企業
事業拡大に伴い、経理部門をこれから強化していくフェーズの企業です。経験豊富な人材の採用が追いつかないため、ポテンシャルを重視した未経験者採用に積極的です。新しい業務フローの構築などに携われるチャンスもあります。 - 中小企業
一般的に大企業よりも応募者が少なく、競争率が低い傾向にあります。また、経理部門が少人数であることが多く、一人ひとりの業務範囲が広いため、短期間で経理業務全般(日次業務から決算補助まで)を経験でき、スキルアップのスピードが速いのが大きな魅力です。 - 経理部門の拡大期にある企業
IPO(株式上場)準備やM&A、新規事業の立ち上げなどで、経理部門を急拡大している企業は狙い目です。人員増加に合わせて教育体制を整えるケースが多く、未経験者でもチームの一員として採用される可能性があります。 - BPO企業(経理アウトソーシング)
様々な企業の経理業務を代行するBPO企業は、常に人材を必要としています。未経験者向けの研修・育成ノウハウが確立されており、複数のクライアントの経理に触れることで、短期間で多様な業界の会計実務を経験できます。 - 会計事務所・税理士事務所
多くのクライアントを抱え、記帳代行などの定型業務が多いため、未経験者をアシスタントとして採用し、一から育成する文化が根付いています。働きながら税理士や公認会計士を目指す人も多く、資格取得への理解や支援が手厚い事務所も多いです。
面接でよく聞かれる質問と回答例
面接は、これまでの努力を直接アピールできる重要な機会です。特に未経験での転職では、熱意とポテンシャルを示すことが成功の鍵となります。ここでは、経理職の面接でよく聞かれる質問と、未経験者ならではの回答例、そしてアピールすべきポイントを解説します。
なぜ経理職を志望するのですか?
回答例: 「私は前職で売上データの管理を担当しており、数字を正確に扱うことの重要性と面白さに気づきました。会社の経営を支える経理の仕事に魅力を感じ、日商簿記2級の学習を通じて、より専門的に数字と向き合いたいという思いが強くなりました。貴社で経理のプロフェッショナルとして貢献したいと考えております。」
アピールポイント: 過去の経験と経理への関連性、具体的な学習(簿記など)、そして将来の展望を結びつけて話すことで、論理的な思考力と明確な目標意識をアピールできます。未経験だからこそ、なぜこの職種を選んだのかを明確に伝えることが重要です。
経理は未経験ですが、どのように貢献できますか?
回答例: 「確かに経理の実務経験はまだありませんが、日商簿記2級で培った会計知識と、前職で培った正確なデータ処理能力、そしてExcelスキルには自信があります。特に、ExcelではVLOOKUP関数やピボットテーブルを用いたデータ集計経験があり、効率的な業務遂行に貢献できると考えております。入社後は、日次業務から積極的に取り組み、貴社の教育体制のもとで一日も早く戦力となれるよう努力いたします。」
アピールポイント: 未経験であることを正直に認めつつ、保有資格や既存スキル(PCスキル、正確性など)が経理業務にどう活かせるかを具体的に説明します。入社後の意欲や学習姿勢を示すことで、ポテンシャルを強調しましょう。
入社後のキャリアプランはどのように考えていますか?
回答例: 「まずは、日次・月次業務を着実にこなし、経理の基本的な流れと貴社の業務プロセスを早期に習得したいと考えております。将来的には、決算業務や税務申告など、より専門性の高い業務にも挑戦し、日商簿記1級やFASS検定など、さらなる資格取得を通じて自身のスキルアップを図りたいです。そして、最終的には会社の経営判断に資する情報を提供できるような、信頼される経理担当者になりたいと考えております。」
アピールポイント: 漠然とした目標ではなく、短期(基礎習得)と長期(専門性向上、資格取得、貢献)の具体的なステップを示すことが重要です。これにより、向上心と計画性をアピールし、長期的に会社に貢献する意欲があることを伝えられます。
よくある質問
関連おすすめサイト

