Excelのルーティンを関数で効率化|必ず覚えておくべき関数15選 - 管理のミカタ
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Excelのルーティンを関数で効率化|必ず覚えておくべき関数15選

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こんにちは。

バックオフィスの効率化編集部です。

今回は、エクセルの基本的な関数についてご紹介していきます。

エクセルは、ビジネスパーソンであればほとんどの人が使うツールと言っても過言ではないでしょう。よく使うツールだからこそ、日々のルーティン作業で多くの時間を取られていませんか?

エクセルの関数を使うことで、手作業の何倍〜何十倍もスピーディに作業を行うことができます。普段からエクセルをよく使う方であれば、関数をマスターすることで業務時間を大幅に短縮でき、より重要な業務に集中できるようになります。

今回は、これだけは覚えておくといい関数10選をまとめましたので、ぜひ関数を覚えていただいてご自身の業務効率アップに繋がれば幸いです。

紹介するエクセル関数一覧

ここからは、基本であり、よく使う関数10選について解説していきます。

特にエクセル初心者の方は、これらの関数を覚えるだけで驚くほど作業スピードが向上することでしょう。また、作業スピードが上がるだけではなく、手入力による入力ミスも防ぐことができます。ビジネスパーソンであれば覚えておいて損はないですね。

関数名用途
SUM指定された範囲の数値の合計を計算します。
AVERAGE指定された範囲の数値の平均値を計算します。
MAX指定された範囲の数値の中で最大の値を見つけます。
MIN指定された範囲の数値の中で最小の値を見つけます。
IF指定された条件を満たすかどうかに基づいて、異なる結果を返します。
VLOOKUP指定された値を最初の列で検索し、同じ行の別の列から値を返します。
CONCATENATE複数のテキスト文字列を一つに結合します。
COUNT指定された範囲内の数値セルの数をカウントします。
COUNTIF特定の条件を満たすセルの数を指定範囲内でカウントします。
SUMIF特定の条件を満たすセルの値の合計を指定範囲内で計算します。
INDEXテーブルまたは範囲内から値または値への参照を返します。
MATCHセル範囲内で指定されたアイテムを検索し、そのアイテムの相対位置を返します。
TEXT数字をフォーマットしてテキストに変換します。
DATEDIF二つの日付の差を計算します。
LOOKUP範囲または配列内で値を検索します。

エクセル関数の基本10選

1. SUM(合計)

=SUM(セル範囲)

  • 用途: 指定された範囲の数値の合計を計算します。
  • 例: =SUM(A1:A10) はセル A1 から A10 までの合計を計算します。

2. AVERAGE(平均)

=AVERAGE(セル範囲)

  • 用途: 指定された範囲の数値の平均を計算します。
  • 例: =AVERAGE(B1:B10) はセル B1 から B10 までの平均を計算します。

3. MAX(最大値)

=MAX(セル範囲)

  • 用途: 指定された範囲の数値の中で最大の値を見つけます。
  • 例: =MAX(C1:C10) はセル C1 から C10 の中で最大の値を返します。

4. MIN(最小値)

=MIN(セル範囲)

  • 用途: 指定された範囲の数値の中で最小の値を見つけます。
  • 例: =MIN(D1:D10) はセル D1 から D10 の中で最小の値を返します。

5. IF(条件付き)

=IF(論理式, TRUEの場合の表示内容, FALSEの場合の表示内容)

  • 用途: 条件を満たす場合と満たさない場合で異なる結果を返します。
  • 例: =IF(E1>10, “High”, “Low”) はセル E1 の値が 10 より大きい場合は “High”、そうでない場合は “Low” を返します。

6. VLOOKUP(垂直検索)

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)

  • 用途: 一つの列で値を検索し、同じ行の別の列から値を返します。
  • 例: =VLOOKUP(“Apple”, F1:G10, 2, FALSE) は F1:G10 の範囲で “Apple” を検索し、同じ行の 2 列目の値を返します。

7. CONCATENATE(結合)

=CONCATENATE(対象セル1 ,対象セル2)

  • 用途: 複数のテキスト文字列を一つに結合します。
  • 例: =CONCATENATE(H1, ” “, I1) はセル H1 と I1 のテキストを空白を挟んで結合します。
  • この数式は、セル H1 と I1 にあるテキストを空白を挟んで結合するために使われます。例えば、H1 に「〜〜〜さん」というテキストがあり、I1 に「こんにちは」というテキストがある場合、この数式は「〜〜〜さん こんにちは」というテキストを生成します。

8. COUNT(カウント)

=COUNT(セル範囲)

  • 用途: 指定された範囲内の数値セルの数をカウントします。
  • 例: =COUNT(J1:J10) はセル J1 から J10 までの数値セルの数をカウントします。

9. COUNTIF(条件付きカウント)

=COUNTIF(範囲,条件)

  • 用途: 特定の条件を満たすセルの数をカウントします。
  • 例: =COUNTIF(K1:K10, “>5”) はセル K1 から K10 までの中で、5 より大きい値を持つセルの数をカウントします。

10. SUMIF(条件付き合計)

=SUMIF(範囲,条件,合計範囲)

  • 用途: 特定の条件を満たすセルの値の合計を計算します。
  • 例: =SUMIF(L1:L10, “>10”, L1:L10) はセル L1 から L10 までの中で、10 より大きい値を持つセルの合計を計算します。

覚えて便利な関数5選

ここまでは基本的なエクセル関数を10個紹介してきました。ここまでご紹介してきた関数を覚えるだけでも仕事においてはかなり役立つと思います。

ここからは先程の内容と比較するとやや使用場面は少ないかもしれませんが、知っておいて損することはない関数ですので合わせて覚えてみてくださいね。

1.INDEX

=INDEX(範囲, 行番号, 列番号)

  • 用途: INDEX関数は、特定の範囲内で指定された行と列の交点にある値を返します。これは、大きなデータセットから特定のデータを抽出する際に非常に便利です。例えば、ある表の3行目、2列目のデータを取得したい場合に使用します。
  • 例: =INDEX(A1:C10, 3, 2) は、範囲 A1:C10 の3行目と2列目の交点にある値を返します。

2.MATCH

=MATCH(検査値, 検査範囲, [照合の型])

  • 用途: MATCH関数は、指定された値が与えられた範囲内で最初に現れる位置(インデックス)を返します。これは、特定の値がリストのどこにあるかを特定する際に使用されます。MATCHは、VLOOKUP や HLOOKUP と組み合わせて使用するととても便利です。
  • MATCHとVLOOKUPの組み合わせ例
    VLOOKUPやHLOOKUPは自動で列(行)番号が可変しないため、数式をコピーして使いたいときや、途中の列(行)が増減した場合は手作業で列(行)番号を修正する必要があります。列(行)番号のところにMATCH関数を入れておけば、手作業での修正が不要になるのでリストのメンテナンスが容易になります。
    商品名が列Aに、価格が列Bに記載された商品リストを例としてご紹介します。
    リストの1行目に項目名があるとします。
    あなたは特定の商品名を検索し、その価格を知りたい状態だったとします。
    この場合は VLOOKUP関数を使って商品名に基づいて価格を見つけますが、この時MATCH関数を使って、検索したい商品の列インデックスを動的に決定します。
  • 具体的な数式:
    商品名 “apple” の価格を検索したい場合:
    =VLOOKUP("apple", A:B, MATCH("apple", 1:1, 0), FALSE)

    この組み合わせにより、”apple” の価格を正確に検索することができます。MATCH関数は、特定の列(行)がリストのどこにあるかを教えてくれ、VLOOKUPはその列から正確なデータ(この場合は価格)を取得します。

    このように、MATCHとVLOOKUPを組み合わせることで、より柔軟かつ動的なデータ検索が可能になります。同じ原理で、HLOOKUPとの組み合わせも考えられます。HLOOKUPは列ではなく行を横断して検索するため、列が多いデータセットで有効です。

3.TEXT

=TEXT(書式設定する値, “適用する表示形式コード”)

  • 用途: TEXT関数は、数値をテキスト形式に変換し、指定された書式で表示します。これは、日付や通貨、その他の数値を特定のフォーマットで表示する際に使用されます。
  • 数値の場合の: =TEXT(1234.567, “¥#,##0.00”) は、数値 1234.567 を “¥1,234.57” の形式で表示します。
  • 日付の場合の例: 数式 =TEXT("2023-12-25", "yyyy年mm月dd日") を使用すると、日付 “2023-12-25” を “2023年12月25日” というフォーマットで表示します。ここで、”yyyy” は年を4桁で、”mm” は月を2桁で、”dd” は日を2桁で表示することを意味します。

4.DATEDIF

=DATEDIF(開始日,終了日,単位)

  • 用途: DATEDIF関数は、二つの日付間の差を計算するためのExcel関数です。この関数は特に、日数、月数、または年数を計算する際に使用されます。DATEDIF関数の一般的な用途には、年齢の計算、勤続年数の計算、イベントまでの日数のカウントダウンなどがあります。この関数はさまざまなタイプの日付関連計算に適用できます。
  • : =DATEDIF(“2021-01-01”, “2023-01-01”, “Y”) は、2021年1月1日から2023年1月1日までの年数を返します。
    この数式は、2021年1月1日から2023年1月1日までの完全な年数を計算します。
    ここで、”Y” は年数を計算することを意味します。
    結果は2年となります。
    これは、指定された期間に2年が含まれているためです。

  • 月数の計算: =DATEDIF("2021-01-01", "2023-01-01", "M")
    この数式は、同じ日付間の完全な月数を計算します。
    “M” は月数を計算することを意味します。
    結果は24ヶ月(2年 x 12ヶ月)となります。

5.LOOKUP

=LOOKUP(検査値, 検査範囲, [対応範囲])

  • 用途: LOOKUP 関数は、一つの行または列(ベクトル)または配列から特定の値を検索し、対応する値を返します。VLOOKUP や HLOOKUP よりも柔軟性があり、単純な検索に適しています。
  • : =LOOKUP(2, {1,2,3}, {“one”, “two”, “three”}) は、2に対応する “two” を返します。

【Excelを効率化するその他の方法】有料のChatGPTでエクセルの編集を自動化

Excelの作業を自動化するためのVBAスクリプトやマクロのコード例をChatGPTで作成することができます。これにより、特定の作業を自動化するためのスクリプトを作成する際の参考になります。

具体的な作業手順としては下記の通りです。

  1. 要件の明確化:
    • まず、何を自動化したいのか、どのような機能が必要なのかを明確にします。例えば、「特定の条件に基づいてデータをフィルタリングする」、「特定の範囲のセルに対して計算を行う」など。
  2. ChatGPTに質問:
    • ChatGPTに具体的な質問をします。例えば、「Excelで特定の条件に基づいてデータをフィルタリングするVBAスクリプトの例を教えてください」といった具体的な質問です。
  3. コードの生成:
    • ChatGPTは質問に基づいてVBAコードの例を提供します。このコードは基本的な構造を持っていますが、特定の要件に合わせてカスタマイズする必要がある場合が多いです。
  4. Excelでのテスト:
    • 提供されたコードをExcelのVBAエディターにコピーして、実際に動作するかテストします。必要に応じて、コードを修正または最適化します。
  5. デバッグと最適化:
    • コードが期待通りに動作しない場合は、デバッグを行い、エラーを修正します。また、効率化や機能の拡張などのためにコードを最適化することも重要です。

まとめ

今回は、Excelの主要な関数15選を紹介いたしました。これらの関数を使いこなすことで、業務の効率が大幅に向上しますので積極に覚えたい内容ですね。

また、作業スピードを上げるには、ショートカットキーの習得も非常に有効な手段です。下記の記事で絶対に覚えておきたいショートカットについて解説していますので、合わせてご確認いただければと思います。

バックオフィスの効率化メディア編集部
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