社労士事務所と企業内労務の志望動機の作り方【例文付き】


中途の方向けに、社労士の志望動機を短時間で整えるコツを、まとめました。要は「業務名×強み×行動計画(入社後すぐ・中期・将来)」の一文に落とすだけです。社労士事務所と企業内労務の書き分け、短い例文、テンプレ、面接の答え方、ミスマッチを防ぐチェックまで、必要なところだけ拾える構成にしています。

社労士の志望動機はここだけ押さえる

志望動機は長文で勝負する必要はありません。採用側が知りたいのは、動機の芯と、業務とのつながり、入社後の動き方です。肩の力を抜いて、要点に絞っていきましょう
なぜ社労士か・なぜその会社か・どう役に立てるか
・なぜ社労士か
人と会社が安心して働ける土台づくりに関わりたい、という想いを、社会保険手続、給与計算、就業規則など具体業務に結びつけます
・なぜその会社か
顧客層、サービス、体制、事業フェーズに触れ、共感した点をひと言で。例「中小企業の手続BPOが強み」「上場準備で統制を強化中」
・どう役に立てるか
自分の強みを業務に直結させ、入社後の動き方を一言で。例「チェックリスト運用でミスを減らす」「電子申請でスピードを上げる」
採用担当が見るポイント(整合性と具体性)
・整合性:求人票の言葉(主力業務、ツール、体制)と、あなたの言葉がそろっているか
・具体性:手順と言葉が具体か。例「SOP(手順書)を作る」「差分チェックで検算」「承認フローを整える」
・無理のない行動計画:入社後すぐにやること、中期、将来でざっくり示す
一文テンプレ(業務名×強み×行動計画)
「御社の(主力業務)に、(自分の強み)で貢献したいと考えています。入社後は(すぐやること)から着手し、中期は(改善テーマ)、将来は(担いたい役割)まで広げていきます」
社労士事務所向けの志望動機

仕事内容の違いと書き方のコツ
・同時並行で多くの案件を回す現場。締切と精度の両立が価値になります
・コツは、主力業務名をはっきり書くこと。例「算定・月変」「賞与計算」「就業規則の改定サポート」
・「私は何でミスを減らし、どう速くできるか」を一言で
刺さる言い換え例(手続・給与・就業規則)
・手続:入退社の書類整理→電子申請まで自走できるようにします
・給与:経理での検算経験→差分チェックの仕組み化に活かします
・就業規則:総務の規程管理→条文比較と周知の流れ作りに転用します
避けたい書き方と直し方
・避けたい:雰囲気が良さそう/勉強したい
・直し方:「主力業務」×「自分の強み」×「やること」に変換
例「手続BPOが強みと理解。チェックリスト運用でミスゼロ週を継続し、問い合わせの一次回答も整えます」
企業内労務向けの志望動機

事業・組織フェーズの読み取り方
・拡大中か、安定運用か、上場準備か。期待役割が変わります
・多拠点やシフト制なら、勤怠の取り込みや36協定の運用にも触れると◎
上場準備や多拠点企業で響く切り口
・上場準備:就業規則と運用のズレを埋める、承認の証跡を整える
・多拠点:勤怠の標準化、締切の合わせ方、教育のやり方まで言及
事務所経験の翻訳術(全社最適に言い換える)
・多顧客対応→社内ベンダー管理とSLA(約束する対応時間)の設計
・速さ→「誰でもできる手順」に落とし込む標準化力
・説明力→部門間の合意形成と定例のレビュー運用
社労士の志望動機の例文とテンプレ(厳選)

例文(未経験・中途):事務所/企業内
・事務所志望
「多様なお客様の社会保険手続と給与計算の品質向上に貢献したいと考えています。前職では入退社対応のチェックリスト化で差戻しを減らしました。入社後は電子申請の運用を安定させ、問い合わせの一次回答基準を整え、将来的には就業規則の改定サポートにも挑戦したいです」
・企業内志望
「事業の拡大に合わせて、労務の運用を標準化し、均一な品質にしたいと考えています。総務では稟議フローの整理と証跡管理を担当。まずは入退社とマスタ管理の整備から、次に勤怠〜給与のデータ連携の見直し、将来は規程運用のレビューまで担いたいです」
例文(経験者・中途):制度設計/運用改善
・制度設計寄り
「勤怠・給与・人事データのつながりを見直し、就業規則と現場運用の差を埋めてきました。入社後は規程・承認の流れ・証跡の型を先に作り、監査対応まで運用できる形に整えます」
・運用改善寄り
「手続と給与の標準化に注力し、ミスの分類と改善を続けてきました。入社後は差分チェックとFAQ整備で一次回答を早くし、問い合わせの属人化を減らします」
差し替えリスト(ここだけ変えればOK)
差し替える場所 | 例 |
---|---|
主力業務 | 社会保険手続/給与計算/就業規則/労務相談 |
強み | チェックリスト運用/電子申請/検算の正確さ/説明資料作成 |
行動計画 | まずは入退社の安定運用→次に差分チェックの定着→将来は規程運用のレビュー |
面接で伝わる社労士の志望動機の仕上げ方

深掘り質問の答え方(STAR/PREPの超シンプル版)
・要約一文→理由→具体例→ひと言で結ぶ
・例「結論:給与の差分チェックでミスを減らします。理由:前職で検算フローを作りました。具体:差分表を整え、承認の流れも決めました。結び:御社でも同じ型で再現します」
行動計画の見せ方(入社後すぐ・中期・将来)
・入社後すぐ:入退社と電子申請の安定運用、問い合わせ一次回答の型作り
・中期:差分チェックの定着、FAQ整備、簡単な研修資料の作成
・将来:規程運用のレビュー、監査向けの証跡整備、横断調整
ロールプレイのチェックリスト
・10秒要約が言えるか(業務名×強み×行動計画)
・固有名詞と最低限の数字を入れて話せているか
・同じ言葉で一貫して答えられているか
志望動機のミスマッチを防ぐ最終チェック

5つの確認軸(業務範囲・フェーズ・体制・ツール・繁忙期)
軸 | 確かめること |
---|---|
業務範囲 | 手続/給与/規程の比率はどのくらいか |
フェーズ | 拡大中/安定運用/上場準備のどれか |
体制 | 人数、分業か一気通貫か、上長は誰か |
ツール | 勤怠・給与・申請システム、連携状況 |
繁忙期 | 月次・賞与・年度の山と、その回し方 |
東海エリアのあるあると落とし込み方
・製造や多拠点の企業が多く、勤怠の取り込みや36協定の運用がポイントになりやすいです
・事務所なら中小のお客様対応が中心。スピードと正確さをどう両立するかを書きましょう
募集背景と人材像の読み解き方
・増員なら「標準化で量と品質を両立」。欠員なら「早めに自走」。立ち上げなら「ゼロから土台づくり」
・求める人物像に書かれた言葉を、そのまま行動に置き換えて書くと伝わります
よくある質問(社労士の志望動機)
社労士になりたい理由はどう話せばいい?

志望動機で避けたい言い回しは?

未経験でも大丈夫?どう見せれば伝わる?
