未経験から経理職へのキャリアチェンジガイド ~準備編~ - 管理のミカタ
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未経験から経理職へのキャリアチェンジガイド ~準備編~

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経理職は、企業経営の根幹を支える重要な役割を果たします。経理業務未経験のあなたでも着実に専門的なスキルを身に着けていけば、自身の市場価値をぐんと高めるチャンスがあります。キャリアチェンジに向けて今からでも準備を進めていきましょう!

未経験から始める経理職の魅力

皆さんは「経理」という言葉を聞いて、どんなイメージを抱くでしょうか?数字を扱う堅苦しい仕事…そんな風に思われがちですが、実は未経験からでも始めやすく、そして様々なキャリアパスへの扉を開ける可能性を秘めた、非常に魅力的なポジションなのです。また経理職は、企業にとっても財務状態を正確に把握し、経営の効率化に貢献する重要なポジションです。

経理業務を経験することによって、会計や財務に関する専門知識を習得できることに加え、細かい作業も多いため、自然と注意深さや正確さを身につけることもできます。これが後に大きな武器となるのです。さらに、経理職は多岐にわたる業務内容があり、自身の興味や能力に応じてさまざまな分野に挑戦できる可能性があるため、追求すればするほど飽きることなくキャリアを築いていくことが可能です。

1.1. 経理業務ってどんな仕事?未経験でも可能?

経理の業務は多岐に渡りますが、主に企業のお金の流れを記録、管理、整理する役割を担っています。具体的には、入出金管理、伝票処理、売上や経費の集計、月次や年次の決算業務などが含まれます。また、税務申告の準備といった、専門的な知識を要する作業も経理職の役割です。

未経験からでも成長できることが経理業務の大きな魅力で、会計知識は資格を取得することに限らず、入社後の実務を通して習得できる内容も多く存在します。実際に多くの企業では、OJT(On-the-Job Training)や社内研修を通じて、経理のプロへと育て上げる体制を整えています。

1.2.求められる経理職の役割とは

転職市場をみても経理業務のスキルを持つ人材が非常に重宝されています。企業において、経営の健全性を示す財務状況の把握が不可欠であり、経理職はその核を担う存在です。経理業務がきちんと行われていない企業は、いずれ経営に行き詰まるリスクを抱えているため、正確かつ迅速に業務を遂行できる経理職の人材は常に必要とされています。また経理職として得られるスキルは、業界を跨いでも共通の知識として必要とされる内容も多いため、転職時にもその経験やスキルは非常に有利に働く場合が多いのです。これにより、経理のスキルを持つ人材は、将来的なキャリアアップの選択肢が広がり、高い市場価値を持続しやすい特徴があると言えます。

1.3. 経理の基本スキルを身につける第一歩

経理業務に必要な基本スキルは数多くありますが、まずは未経験の方が習得すべき基礎的なスキルや心得をもお伝えします。経理職の基礎として必要になるのが、全体像を理解するために経理に関する用語を覚えること。また、経理業務は経営判断の重要な材料となるため、「正確に業務を進める」という心得をもつことが求められます。さらに、現代の経理業務はExcelや会計ソフトなどを駆使してデータを管理すること一般的になっているため、PCや会計ソフトの基本操作を覚えることも大切です。

経理で身につく重要なスキルアップポイント

経理とは、企業の財務を正確に管理し、企業によっては給与計算や請求書の発行など多岐に渡る業務を担う重要なポジションです。未経験からスタートしても、経る業務は多種多様であり、経理業務を通じて様々なスキルを身につけるチャンスが存在します。この記事では、経理業務を通じて得られる主なスキルアップポイントを3つの視点から詳しく解説していきます。転職成功へ向けて、経理事で身につくスキルがどのように自身のキャリアに役立つのか、実際の業務例を交えてご紹介していきましょう。

2.1. 数字に強くなれる!会計知識が身につく

経理職に就業することで、まず強化されるのは「数字に対する感覚」です。日々の取引記録、データ入力、月次決算、年次決算といった業務をこなす中で、数字の意味を理解し、正しい会計処理の方法が自然と身につきます。経理の基礎知識が身についた後は、より複雑な財務分析や税務申告などのスキルも習得可能です。税法や会計基準の変更にも敏感になり、業務の正確性を高めるだけでなく、企業経営の側面から財務状態を理解する能力も養われます。その結果、事業の成功に不可欠な意思決定をサポートする重要な役割を果たすことができるのです。

2.2. 緻密な業務で育つ、正確性と注意深さ

経理では、複数のプロジェクトや案件を同時に管理し、細部に渡る膨大なデータを扱います。一つ一つの処理が企業の財務状態に直結するため、ミスが許されません。そのため、緻密で正確な作業が求められ、これを日々繰り返すことで、高い正確性と注意深さを身につけることが可能となります。また、経理業務を通じて磨かれるこのスキルは、他の業務でも非常に重宝されるため、キャリアアップを目指す上で大きな武器になるでしょう。

2.3. データ分析から得られる経営戦略への洞察力

経理では、ただ単に数字を追うだけではありません。得られた財務データを分析し、経営層が戦略的な意思決定を下すための重要な情報を提供する役割も担います。この過程で、データ分析スキルはもちろん、市場の動向や業界特有のリスクを考慮した複合的な思考力が求められます。頻繁に行う報告書の作成やプレゼンテーションを通じて、経営戦略への理解を深め、提案力や説得力を高めることができるのです。これらのスキルは、将来的にマネジメント職や専門的な経営コンサルタントへとキャリアを広げる際にも非常に有益でしょう。

未経験から経理へのキャリアプランニング

経理は多くの企業で求められる専門職です。未経験からその道へ進むには、計画的なキャリアプランニングが不可欠でしょう。まずは、基本となる会計知識や業務の流れを把握することから始めます。経理業務の仕事は、日々の取引を正確に記録し、財務状況を把握し、レポートすることが主な役割です。そのため、数字に強いだけでなく、細部に注意を払う精密さも求められます。未経験者が経理職への道を歩み始める際には、実務経験を積むことのほか、適切な研修や資格取得にも励むことが望ましいでしょう。

3.1. ステップアップのための業務内容とは

経理としてステップアップしていくためには、どのような業務内容に取り組むべきでしょうか。最初の段階では、支払いの処理や請求書の作成、日常の帳簿の入力などの基本業務が中心となるでしょう。そして、キャリアが進むにつれて、月次決算や年次決算の補助、さらには予算管理や資金繰りなど高度な業務への挑戦が必要になってきます。また、税務申告のアシストや監査対応といった責任のある業務にも携わることで、専門性を高めていくことが可能です。これらの経験を積み重ねることで、徐々に経理としてのスキルアップを図っていけるでしょう。

3.2.資格取得で市場価値を高める

市場価値を高めるためには、資格の取得が効果的です。例えば、日商簿記2級や3級の資格をはじめとする会計関連の資格を取得することは、未経験者のスキルアップには欠かせません。日商簿記2級/3級は、会計の基本を学ぶ上で非常に役立ち、求人においても必須スキルとして求められるケースが多いでしょう。さらに、取得難易度は高くなりますが、日商簿記1級や税理士科目資格などの上級資格を目指すことで、より高度な専門知識を身につけ、キャリアアップにもつながります。資格は経理職の専門性を証明するものとして、転職市場においても強みになり得ます。

3.3. ミドルキャリアを目指すための経理という選択

経理は、ミドルキャリアを目指すためのステップとしても適した職種であります。経理には会社の財務に関する深い理解を求められるため、経験と共に戦略的な視点も養うことができるのです。経理のポジションから管理職や専門的なアドバイザーへとキャリアを広げていく場合、業務の範囲を超えた知識や経験が求められます。そのためには、基礎的な経理業務に加えて財務分析、管理会計、予算策定などの実務経験を積むとともに、事業と数字を結びつける経営戦略などに関する学びを深めることが重要になります。これらを通して、経理という専門性を活かしつつ、ミドルキャリアへと成長していく道が開けるのです。

未経験者に優しい、経理業務の学び方

経理は、企業の財務を管理し、正確さが求められる職種です。未経験から始めたい方にとって、まずは基本的な知識を身につけることが大切です。自習できる教材やオンラインリソースを活用することで、効率よく独学が可能となります。また、実務で使用される会計ソフトの学習も不可欠です。これらのソフトは日々更新されるため、最新の情報を得ることも大事です。さらに、経験豊富なメンターのアドバイスを受けることで、学びを深め、キャリアアップへの道を加速させます。

4.1. 自習できる経理の基本教材とオンラインリソース

経理を未経験から学ぶには、まず基本的な会計の概念と仕訳の技術を理解することが大切です。こうした基礎知識の習得のためには、教科書やビジネス書が役立ちます。また、インターネット上には無料で公開されている教材や動画、オンライン講座などもあり、これらを活用することで、学習の幅を広げることができます。特に、国が運営する会計の基礎コースや、民間のオンラインコンテンツを利用することで、学習プロセスを自分のペースで進めることができます。そして、これらの自習材料を使いながら、経理の実務で一般的に使用される会計ソフトの操作方法も併せて学習すると効果的です。

4.2. 実務に役立つ会計ソフトの使い方を知る

経理では、会計ソフトの利用が必須となります。勤務先でどのソフトを使用しているかにもよりますが、市場にはいくつかの主要な会計ソフトがあり、それぞれ操作方法や機能に違いがあるため、習得が必要です。仕訳の入力、決算処理、財務諸表の作成など、会計ソフトを駆使して業務を効率良く進められるようになることが目標です。近年ではクラウド会計を導入する企業も多くなっており、まずはソフトの種類や各ソフトの特徴などを知っておくと良いでしょう。

※参考記事:https://clue-co.jp/kouritu-media/freee-yayoi-maney/「【freee・マネーフォワード・弥生会計オンライン】人気3社の特徴や料金プラン、提供機能、口コミなどを比較」

4.3. メンターを見つけてキャリアアップを加速させる

経理でのキャリアを築く上で、経験豊富なメンターの存在は非常に重要です。メンターは、実務知識だけでなく、業界の動向やキャリア形成に関するアドバイスも提供してくれるため、学んでいる内容と実務の橋渡しをしてくれます。具体的には、業界内のネットワーキングイベントに参加する、専門家を講師とするセミナーやワークショップに積極的に参加するなどして、幅広い人脈を築いてください。また、SNSを活用して、経理関連のグループやコミュニティに参加するのも良いでしょう。これらの活動を通じて、メンターとなる人物を見つけることができます。メンターからのフィードバックを得ることによって、未経験者でも効率よく学びを深めていけるでしょう。

バックオフィスの効率化メディア編集部
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