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CFOコラム

数値の話⑨ 資金繰り表とキャッシュフロー計算書

キャッシュフロー経営という言葉もありますが、
資金が重要なのはどの時代でも変わらないですね。

資金の動きを捉え判断に活用する書類として、
資金繰り表とキャッシュフロー計算書があります。
この違いは何でしょう。

資金繰り表は将来を想定するために活用するもの。
実績を確認し、そこからどうしていくかの判断に活用していきます。
推移を見ながら、投資・調達や資産売却や借入返済を考えていきます。
慣れないと予測できないこともありますが、資金の状況を見てどのように調達していくかを中心に考えていければと思います。
資金繰りが厳しい会社だと、月単位の資料だけではなく、1日単位の日繰り表を作り判断を早く行っていきます。
資金繰り表の作り方についてですが、実績は通帳から拾い出しすることでも作れますし、貸借対照表と損益計算書からも作れます。その先の予定は、予算をもとに作成していきます。

キャッシュフロー計算書は財務諸表等規則で作成することが決められています。
一定期間(過去)のキャッシュフローの状況をまとめた資料で、投資家向けの情報として活用され、経営者としてはあまり見ることがないことから見慣れていない、判断材料として使いにくいということがあると思います。

キャッシュフロー計算書は、「営業キャッシュフロー」を一番大事に考えていただくのが良いと思います。
「営業キャッシュフロー」は簡単に言うと、事業活動でいくら稼いだか、の部分です。
これには借入の返済や投資に使った資金は含まれません。
事業活動で稼いだお金で投資と返済をどのように賄っているかを確認します。
「営業キャッシュフロー」がマイナスなら、借入で賄うなどで資金が回すことを考えないといけないですね。

基本的には資金繰り表を見て判断してもらえればと思います。

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